KDDIから発表された新料金プラン『povo(ポヴォ)』。
わかりやすくシンプルな料金プランですが、今使用している複雑な契約プランから移行するには、抑えておくべき点がいくつか出てきます。今回は、元々auで契約していた人がpovoに変える時に確認するべき注意点をまとめてみました。
povoとは
povoの公式サイトはこちらから確認できます。
povo – au公式サイト
povoの料金体系
povoの料金体系は、基本となる¥2,480/20GBに「トッピング」という形でオプションのプランを付け加えることができます。
今までの携帯の料金プランは、基本料に割引やサービス等が付帯していた為、変更や解約時にわかりづらい原因となっていました。最初からオプションが組まれて料金が高くなるより、自分で選べて料金を調整できるのはありがたいです。
povoはこんな人にオススメ
データ通信をたくさん使いたい
スマホを利用する上でかかせないのがデータ通信です。友だちとチャットをしたり、好きなSNSや動画を見たり、オンラインでゲームをしたりと、スマホはなにかと通信量が必要になります。自宅や外出先でもWi-Fi環境は普及してきましたが、やはりデータ通信がたくさん使えた方が便利に利用できます。
povoで提供されている『20GB』というデータ量は、普通の人なら十分すぎるぐらいの量です。Youtubeの動画閲覧で約40時間。音楽再生が約200時間ほど利用できる量となります。元々契約していた20GB以下の料金プランより、無駄なものを省いたpovoの20GBの方が安くなるというケースはたくさんある為、データ通信を主に考えている方は今一度料金プランを見直してみましょう。
携帯代や通話代をシンプルに管理したい
povoには『トッピング』という形により、オプションを加えることができます。
従来の大手キャリアの料金プランでも、データ追加や通話プランなどは様々ありました。しかし、「基本プランの中の●●プラン」や「※●●プランに紐づいて家族割が付いている」等、プラン名がわかりづらかったり、他の割引と紐づいている為にプラン変更が怖くてできなかったりする場合がありました。
povoの場合は、基本的な1つの土台+トッピングという構造で、そのトッピングの名称もシンプルに設定されているのでわかりやすいです。今までことあるごとに料金プランに頭を悩ましていた人にとっては、シンプルに管理できることはメリットになると思います。
auからpovoに変える時の注意点
今までauの料金プランで利用していた人がpovoに移行する時の注意点として、auから以下の内容が掲載されています。この中から主に注意するべき点とその補足について解説していきます。
キャリアメールが使えない
キャリアメールとは
キャリアメールとは、携帯会社が提供するメールアドレスです。auのキャリアメールだと、「@au.com」「@ezweb.ne.jp」というメールです。このアドレスを何かしらで使用している方は、povoに移行した後は使えなくなってしまいます。
GmailやYahooメール等、無料で作れるメールアドレスはたくさんあるので、メールが使えないという点で困ることはないですが、現在キャリアメールで登録しているサービスがあるという方は事前に変更が必要になります。
キャリアメールで登録しているサービスは?
自分がauのアドレスを使用して登録しているサイトやサービスはいくつありますか?まずはメールボックスを開いて、どのようなメールが配信されているか見てみましょう。
配信されてるメールから登録しているサイトがわかるので、必要なサイトであればフリーメール等の他のアドレスに変更しておきましょう。メールボックスを確認後は、スマホの中のアプリを見返して、よく利用するサービスでauのアドレスを利用していなかったかを洗い出していきます。
忘れがちだけど重要なAppleID
今やほとんどのサイトのログイン情報は、登録時に決めた英数字で設定されていますが、Apple IDはメールアドレスを登録しているサービスです。AppleIDはiPhoneを利用している人にとっては、アプリやデータに紐づく重要な情報です。
使えないアドレスがAppleIDとして登録されてることに関しては特に問題はありません。
しかし、そのままの状態にしておくとパスワードを忘れた時や認証が必要な時、機種変更時にサインインをする時など思いがけない重要なタイミングで、スムーズにサインインやデータ移行ができないという状況になりかねません。
キャリアメールをAppleIDとして設定している人は、この機会にフリーメールに変更したり、パスワードを確認しておくことをおすすめします。
auの通話機能が使えない
povoに移行すると、上記の通話サービスが利用できなくなります。
普段はLINEで電話する人や、特に上のサービスを利用したことが無いという人は気にしなくて大丈夫です。仕事で電話をよく利用される人であれば、無くなると困るサービスもあるかと思います。
auのサービスが利用できない
KDDIが提供しているpovoですが、あくまで”auとは別”という枠組みで考えた方がいいです。その為、”au”と名の付く割引や付帯サービス等はほとんど利用できなくなります。
多くのau契約者が加入している『家族割プラス』ですが、『2021年夏までにpovoをご契約の場合は家族割プラスの家族回線数の対象となる』とのことです。
自分自身のpovoの料金から割り引かれるわけではないですが、自分がpovoに変えたせいで、家族のau料金が上がっちゃうなんてことはなくなるということですね。
オンライン限定
povoの申込や利用していく中での変更やサポートは、オンラインのみでの手続きとなります。店頭や電話でのサポートは受けられません。
慣れている人にとってはどうってことないですが、今まで店頭で説明を聞いて料金プランを決めていた人や、auから操作のサポートを受けていた人にとっては大きい打撃となるでしょう。
しかし、様々なものがデジタル化していく中で、auだけでなく公的な手続き等もオンライン化してきていますし、確実に今後も増えていきます。サポートに頼ってばかりでは、なかなか操作性や利便性というところも身についていきません。これを機会にオンラインでの手続きや操作に慣れる事も必要となります。
auからpovoへ移行のまとめ
■キャリアメールが使えない
■通話サービスが使えない
■auのサービスが利用できない
■オンライン限定
今まで、auという大きな会社のサービスを利用し、その中の複雑なサービスが入り混じったプランを利用していただけに、そこからシンプルなものに移行するとなると、そりゃあ無くなるものも細々でてきます。
1つ1つ見ると、あれもこれも利用できなくなると見えがちですが、フラットな目線で本当に必要なものだけを残していければ、快適に利用できるようになると思います。