今や様々なSNSがありますが、ほとんどのアプリではたくさんのフォロワー数を持った強者がいたり、かわいく凝ったアイコン画像を使ったり、リツイートや色々なコメントが付いたり、という機能が当たり前のようにあります。
それはそれで楽しいですが、フォロワー数やリツイート数の差だったり、コメント欄で言い争いが起きたりと、機能が豊富なだけに得ている数やコメントの質で影響力が変わってきたりもします。
そこで登場したのが、優しいSNS【Gravity(グラビティ)】。
ありそうでなかった平和なSNSです。実際に使ってみてわかった使い心地や特徴を紹介していきます。
Gravityの特徴
フォロー・フォロワー
ほとんどのSNSにあるフォローとフォロワー。Gravityにもこの概念はありますが、自分のフォロワー数は自分しか見ることができません。
そうなるともちろん他人のフォロワー数も見ることができないので、使用していてフォロワー数の増減に一喜一憂することがなくなります。フォローやフォロワーというのはある意味、支持している数や支持されている数と捉えられるので、自分がなにか投稿する時に内容や言葉を選んでしまう場合があります。
そこの数が他人から見えないようになっていることで、ありのままに思ったことを打ち明けやすくなります。
アイコン画像
SNSに登録する時って、自分のアイコン(プロフィール)画像に悩むことありませんか?
Gravityでは、好きな画像や写真は設定できないです。登録時に性別を選択したら、元々用意されてる数種類の画像からしか選べないようになっています。
その為、自分のアイコンを設定する時に「この画像だとこう思われそう」と考えたり、逆に相手のアイコンで無意識に感じる第一印象をなくすことができます。純粋に『立場や外見を重要視せずに、気持ちを打ち明ける』ということに特化したアプリなので、納得の仕様です。
投稿の検索
Gravityでは投稿やユーザーの検索機能は無いです。
検索機能があると、同じコンテンツに興味を持ったり目当ての人を探すことができますが、その反面、目立つ投稿やユーザーが変に燃え上がったり、出会い系化してしまうことがあります。
検索機能をなくすことで、ただただタイムラインに流れる投稿を楽しむことができます。タイムラインには[新着]と[フォロワー]の2種類があり、フォロワー関係なく新着の投稿を見ることもできれば、フォローしている人に絞って見ることもできます。
星という世界観
Gravityの世界観として、公式には以下が掲載されています。
ユング心理学に基づいた、6問の性格診断テストであなたの性格タイプを明らかにします。
Gravity(グラビティ)-AppStore
さらにあなたの星にぴったりのほかの星を、ビッグデータ分析でオススメします。
周りの星に本来のあなたを伝え、思いが伝わった星と繋がります。
このとき星と星の間に生まれる、人と人、心と心を繋げる作用を持つのが「Gravity」です。
Gravityの登録時には、心理テストに答える必要があります。
その回答によって性格タイプ(星)が決定し、タイムラインには同じような星や相性の良い星の人が表示されるようです。
Gravityを使ってみた感想
投稿のハードルが低い
従来のSNSだとフォロワー数が増え影響力や見る人が多くなると、投稿の内容がこれでいいのかと考えたりします。あまり数字にこだわり過ぎないGravityだとそこを気にすることが無いので、思ったことをそのまま投稿できる印象です。
アイコン画像は用意されたものからしか設定できないですし、自分のキャラを考える必要もないです。
タイムラインが流動的
今まではフォローしている人の投稿が流れるタイムラインが一般的でしたが、Gravityではその「星」(もしくは相性の良い星)の人たちの投稿が新着順で流れてきます。検索機能も無いことから、Gravityを使っていると全く知らない人の投稿を見る機会が多いです。
フォロワーの投稿のみを見てると、”気の合う人だけ”のインプットになりがちですが、新着順だと毎回新鮮な感覚で見ることができます。ただし、検索が無いということは過去の投稿をピックアップされることは非常に少ない為、投稿直後はいいねが付いて、それ以降はパッタリということがほとんどです。
※プロフィール画面に入ると、その人が過去に投稿した一覧を見ることはできます。
デザインが優しい
なんかしょうもない理由かもしれませんが(笑)
全体的に丸みをおびたアイコンやフォント、パステルな色合い、そして星の繋がりという世界観が優しい印象を醸し出しています。
従来のカッチリしたデザインではないので、SNS疲れの人以外にも、SNSをこれから始めてみたいという方も入りやすいと思います。
痒いとこをついたSNS
今までチャットや投稿形式のやり取りができるSNSはたくさん出てきました。しかし、「地域設定」があれば出会い系化したり、「フォロワー数」があると内容が重視されたりと、なかなか平等な世界が作れない感がありました。
Gravity(グラビティ)はそんな痒い部分を解消してくれたSNSかと思います。割と最近からAppStoreのランキング上位に入りだしてきたアプリなので、これからどういう動きをするのかは未知数です。
コロナ禍でリアルな世界や今までのSNSに疲れてる人も多い中では、逃げ場な立ち位置になると思っています。