インターネットやSNSが普及してから、なかなか無くならない誹謗中傷。
ネットを利用していると、多くの方が行き過ぎた批判や誹謗中傷を目にする機会があると思います。
今回は、誹謗中傷をする人の年齢層に着目してまとめてみました。
誹謗中傷とは
誹謗
他人へ悪口を言ったり罵ったりすること
中傷
根拠のないことで名誉を傷付けること
誹謗中傷
根拠のない悪口を言って相手を傷付けること
誹謗中傷という言葉は、「誹謗」と「中傷」という2つの言葉から成り立っています。
法律の中には誹謗中傷罪というような罪は存在しないですが、誹謗中傷を通して、侮辱罪や名誉棄損などに関わる問題に発展します。
他人に対する悪口は以前からあるものですが、インターネットが普及してから、SNSでの投稿や拡散、メディアでのコメントなど、たくさんの人の目に留まるようになりました。
また、誹謗中傷が影響した人間関係のトラブルや自殺の問題なども出てきて、より世間で問題視されるようになっています。
誹謗中傷に多い年齢層
一概にこの年齢層が誹謗中傷をしやすいという統計は見つかりませんが、弁護士ドットコムというサイトが会員に行ったアンケートでは、40代~50代が半数を占める結果になっています。
また、誹謗中傷をした動機については、『正当な批判・論評だと思った』が50%以上を占めています。
誹謗中傷をする人の動機は「正義感」からくるものが多く、間違いが許せない、誤りを正したいという想いから動き、本人はむしろ善意で動いている人だって少なくありません。
なにかと話題のヤフコメの年齢層
2015年の内容にはなりますが、Yahooニュース内のブログ記事でヤフコメの投稿者比率というものが公開されています。
この統計によると、ヤフコメの投稿は40代の男性が多いという結果になっていて、先ほどの誹謗中傷をしたことがあるという統計と似たような結果となっています。
様々なSNSやメディアサイトがある中でも、特に内容がひどいと言われる「ヤフコメ」。
ヤフコメの特徴としては、上から目線で、批判的な内容が多く、それこそ根拠のない内容での誹謗中傷も多く見られます。
誹謗中傷をする人は全体のごく一部
弁護士ドットコムの統計によると、過去に誹謗中傷をしたことがある人の割合は全体の13%しかいません。
また、別の統計によると、過去1年以内に炎上に参加している人の割合は0.5%しかいないことがわかっています。
※参考:わが国における誹謗中傷・フェイクニュースの実態と社会的対処
誹謗中傷であふれる炎上やニュースに対するコメント欄を見ていると、あたかもそれが全体の意見に見えがちです。
匿名で投稿できるインターネットでは、1人が複数のアカウントを持って、何回も攻撃してくる事例もあります。
インターネットの誹謗中傷は、ごく一部の人たちの書き込みと理解して、それが一概に全体の意見だとは思いこまないようにしましょう。
誹謗中傷を見つけた時の対処法
誹謗中傷は、受けた本人が傷つくだけでなく、それが目に入る他のユーザーも不快な思いにさせます。
誹謗中傷に対して反論して、無意味な論争がコメント欄で繰り広げられる光景もよく見かけます。
特に、好きなアイドルやYoutuberなどが根拠のない批判を受けていると、ファンからすると反論したくなる気持ちもわかりますが、逆効果になってしまいます。
誹謗中傷をしている人に対して、どれだけわかりやすく説得したところで、それが正義と思って行動している人に対しては何を言っても無駄だと思ってあきらめましょう。
誹謗中傷に対して一番効果的な対処法は「無視して報告」です。
YahooニュースやSNS・Youtubeなどのコメント欄には、報告・通報機能が備わっています。
その場ですぐに効果が出るものではありませんが、自分で無意味な反論をして再燃させるよりも、相手にせずに、報告や通報であとの対処は運営に任せるのが一番です。