【ブレイキンの楽しみ方】パリ五輪から追加されるブレイクダンスを未経験者の為にやさしく解説

2020年12月に行われた国際オリンピック委員会の理事会で、ブレイキン(ブレイクダンス)が正式に承認されました。

僕は高校生の時に当時のDA PUMPが出演していたスーパーチャンプルというダンス番組に影響を受けて、ストリートダンスを始めました。

経験してきたスポーツが、どんどん認知度が上がって五輪競技にまで採用されるのはすごく嬉しいです。

  • ブレイクダンスってどういうスポーツ?
  • ブレイキンはどう見ればいいの?
  • どう楽しめばいいのかわからない。。

今回は経験者目線も踏まえて、このような疑問が解決できる記事になっています。

ブレイキンとは

呼び方にはいろいろありますが、主に2種類です。

・Breakin’(ブレイキン)
・Break Dance(ブレイクダンス)

会話の中で使う感じだと、ダンス経験者に話す時はBreakin’(ブレイキン)。
ダンス未経験者に話す時はBreak Dance(ブレイクダンス)という使い分けが伝わりやすいです。

今後は、パリオリンピックのニュース等からBreakin’(ブレイキン)という名前も浸透してくるので、どちらでも良いでしょう。(※ブレイキンの方が小慣れ感アップ)

名前だけではイメージがわかないという人でも、背中や頭で回って踊るやつと言えばわかるでしょう?それがブレイキンです。

よくファッションなんかで使われる『B-Boy(ビーボーイ)』という言葉があります。
その語源はブレイキンを踊る人 → Break Boys → B-Boy です。

※他、Bronx-Boyが語源という説もあり。(ブレイキンがNewYorkのBronx発祥の為)

別にダボダボのTシャツを着てなくても、ラップが歌えなくても、NewEraのベースボールキャップが似合わなくても、ブレイキンを経験すれば『B-Boy』なんです。

街中のブレイクダンサー

ブレイキンの成り立ち

ブレイキンの歴史

ブレイキンの発祥は、1970年代頃のアメリカ・ニューヨークのサウスブロンクス地区。

この地区は貧困地帯だったので、ギャング同士の殺し合いで若い人たちがたくさん亡くなっていました。そこで登場したのがブレイキンです。

ギャングのお偉いさんが、銃を持たずに音楽・踊りで勝負しようと提案してダンスバトルが広まりました。
今でも、ブレイキンの主な楽しみ方やコンテンツとしては『バトル(Battle)』がベースになります。

ブレイキンとヒップホップの関係

『ぶれいくだんす』ってよくわかんないけど、なんかヒップホップ聞いてる人がやるイメージだよね。もともと関係あるの?

ヒップホップとブレイキンは大いに関係あります。
そもそも『ヒップホップ』が親カテゴリといった形ですね。

ヒップホップと聞くと、Yo!Yo!な音楽だけをイメージするかと思いますが、実は下の4つの要素から成り立っています。

HipHopの4要素
ラップ・ブレイキン・グラフィティ・DJ

ブレイキンはこの4要素の中の1つであり、ヒップホップ=それらを含めた文化ということです。

ブレイキンの音楽

ブレイキンを踊るときに使われる音楽は、ブレイクビーツ(Break Beats)といいます。
同じビートが連続して続く音楽です。

ヒップホップの音って、特に音程を奏でるメロディーは無く、ズン!チャ!ズンズン!チャ!ズン!チャ!….と連続して同じ音が流れ続けますよね。
元々このような音楽は、曲の間奏をDJが繋げていってループさせた音楽なんです。

この間奏(Break)部分のビートだからブレイクビーツ(Break Beats)と呼ばれ、そのブレイクビーツで踊るようになったのがブレイキン(Breakin’)という呼び名が成り立ちました。

ブレイキン(Breakin’)の成り立ち
・間奏(Break)のビート
=ブレイクビーツ(Break Beats)
・ブレイクビーツで踊る
=ブレイキン(Breakin’)

B-Boyの『B』は、”Bad”と勘違いされやすいんですが、実は『間奏=Break』からきています。

ブレイキンの楽しみかた

ブレイキンの楽しみ方は『バトル』が基本になりますが、皆で事前に作った振付けや構成を舞台上で踊る『ショーケース』という形式もあります。

ブレイキンってアクロバティックな動きが多いし見てておもしろいけど、他にどういう部分を見て楽しめばいいの?

好みは多少別れますが、素人・経験者ともに人気なのは、なんといっても『バトル』です。

クルクル回ったり逆立ちしたりという動きを見るだけでも面白いですが、その他にも知っておくとより楽しめるバトルの楽しみ方について解説していきます。

形式

『ダンスバトル』ですから”ダンスで戦う”ということになります。

片方が踊り終えたら、もう片方が踊るという流れが基本です。

人数は、1対1・2対2・3対3など、
また1人が踊る数も、1回ずつ・2回ずつなど、イベントや大会のルールによって様々です。

イベントなんかでバトルのルールを説明する時には下の言葉が使われることが多いです。

・1対1=1on1(ワンオンワン)、2対2=2on2(ツーオンツー)
・1回ずつ踊る=1Move(ワンムーブ)、2回ずつ踊る=2Move(ツームーブ)

例:2on2で1Move制のバトルです。(2対2で1人1回ずつ踊るよ。)

音楽

ベースとなる音楽はもちろんブレイクビーツですが、他にもヒップホップやソウル・ファンク・ジャズなど、様々な音楽が使われます。

バトルで流れる音楽はDJその場で決めて流します。
その為、どんな曲が流れるかをダンサーは知らないので即興で踊ります。

この選曲の臨場感と即興の未知数さがバトルを盛り上げる大きな要因になります。

  • この場面でその選曲はアツい!!Hoooooooo!!!
  • 即興なのに、音楽と動きがめっちゃ合ってる!Waaaaaaa!!!

即興で音に合わせて踊るなんて考えられないな。。すごすぎる。。

日本人だと即興でリズムに合わせて音に乗るということにあまり慣れてないので、自分とはかけ離れた能力に感じるかもしれません。
しかしダンスを経験してみると、基本の動きさえ覚えれば、知らない音楽でもすぐに踊れようになります。

即興でその場の雰囲気と音楽に合わせて踊るという楽しさに触れると、やる方も見る方も抜け出せなくなるぐらいハマりますよ。

動き

ブレイキンの動きには細かく色々な名前がついてますが、大まかな用語でまとめるとこんな感じです。

・エントリー:立ってステップを踏む。
・フットワーク:床に手を付けて脚を色々する。
・パワームーブ:くるくる回る。
・フリーズ:ピタッと止まる。

最初は動きもごちゃごちゃして見え、どこでどういう動きをしているかわからないと思います。
動きに関しては、ダンスを見ていくほど違いがわかってきます。

ダンスの動きの中で特に大きい見どころとしては『音ハメ』です。
音ハメとは、音の区切りや特徴的なビートに対して、動きを合わせたり止めたりすることを言います。

こちらの動画でブレイキンの音ハメ集を見ることができます。

すごい動きや大きな動きをするだけでも盛り上がりますが、音ハメと組み合わせることで、何倍にも会場のボルテージが上がります。

個性

これまで説明した即興で踊ることと、動き(音ハメ)で魅せる。
そこに乗っかってくるのが、その人の個性です。

表情1つにしても、相手を睨みつけギラついてる人・マイペースに楽しむ人。
また、動きの中では、柔軟性を武器にしている人・力強さがある人・スピードがある人など、様々な個性があります。

同じ技でも踊る人によって見え方・魅せ方が変わります。

バイクを乗った瞬間に人格が変わるこち亀の本田速人のように、普段は人見知りでおとなしいのに、バトルに出ると激しく相手を威嚇するダンサーも多いです。

踊る人によって十人十色の動きや音への合わせ方があるので、そこに注目してもおもしろいですよ。

ブレイキン以外のダンス

今回はブレイキンを主に紹介しましたが、どうせブレイキンを知るなら他のジャンルも知っていきましょう。

ストリートダンスの中でも色々とジャンル分けがされています。
基本的には発祥時期によって、オールドスクール・ミドルスクール・ニュースクールと分かれています。

その中でも、オールドスクールは古くからの発祥で、ダンスの基本となるジャンルとなっています。
オールドスクールだけでもいくつかありますが、認知度が高くてわかりやすいのは下の3つです。

  • Breakin’(ブレイキン)→ この記事で書いてるので説明不要。
  • Poppin’(ポッピン)→ ロボットみたいな動きや体に波が通っているような動き。
  • Lockin’(ロッキン)→ 手をクルクルさせてガチっと体を固める。ジャニーズがよく踊る。

ブレイキン以外でも、それぞれのジャンルにバトルは存在します。

これまでに説明した即興で踊る・動き(音ハメ)・個性はすべて共通して、どのジャンルでも楽しめるポイントとなっています。

ダンスシーンについて

僕がダンスを始めたときは、その頃からテレビ番組の影響もあり認知度は上がり始めていました。
各地のお祭りイベントなんかでもストリートダンスを見るようになり、ダンススクールも増えてきていました。

ただ、まだまだストリートダンスの世間のイメージは、若者の遊び不良の延長っぽい、というイメージが強かったです。
もっと前の世代は、さらに風当りは強かったと思います。

どのスポーツもそうですが、マイナーからメジャーに押し上げるまでに、その中で長く続けてきた方たちはたくさんいます。
その苦労だったり、培った技術を学んでいきながら、ダンスシーンをより大きくより新しくしていけると良いですね。

そして、Youtubeでダンスの動画を見ていると、海外のイベントや違う国の人どうしがバトルをしている動画もたくさん出てきます。

テレビで見るような、政治的なわだかまりや反日感情などは一切なく、同じ音楽とダンスで一体になる環境が詰まっています。

 ・Breakin’:Red Bull BC one
 ・Poppin’ / Lockin’:Juste Debout

↑こちらはそれぞれのジャンルの世界大会の名前です。Youtubeで何を見ればいいのかわからない時に参考にしてみてください。

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